講、講社の歴史について
講はいつごろからあったのですか? |
講は元々経論を講説するための法会として奈良時代からありました。平安時代には信者が毎月一定の日に集まって、仏菩薩や高僧の恩徳を仰いで法義を讃嘆する会合を意味するようになりました。 |
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講の組織は一地域に一つですか? |
講は一地域に一つに限定されません、複数の講が存在します。既存の講の下に新たな講が組織される場合や、御旧跡を讃仰する講もあり、所属寺の枠組みを超えた門徒間のつながりを強め、地域の信仰を支える役割を持っています。 |
浄土真宗で講が始まったのはいつですか? |
真宗の講の初見は永仁2(1294)年、覚如宗主が宗祖の三十三回忌に著した『報恩講式』とされています。講の活動が明確になるのは蓮如宗主の時からで、蓮如宗主以降、真宗が全国各地に広がると各地で講が結成されました。そして本末制度のもと、本山・末寺と門徒の講が非常に重要な関係となりました。 |
講と講社の違いはありますか? |
講ということばは、もともと仏教で仏典を講説する「講経」に由来しています。講社とは講中(会員)の団体を意味します。 |
本願寺と講社について
講社とは寺や住職に関係なく、本山直結の門徒ということですか? |
講社といえば寺や住職に関係なく、本山直結の門徒集団だと考えている人がおられますが、これは誤解です。元来、講社が門徒集団であるというときの門徒の中には寺院も住職も含まれます。 |
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講社から、本願寺に毎年どのくらいお米などのお供えがありますか? |
毎年、講社より仏飯米が約100俵(6000㎏)、もち米は約30俵(1800㎏)の御進納があります。その他にも蜜柑、お花、大根、ネギなどのご進納いただいております。 |
どうすれば講員になることができますか? |
浄土真宗のみ教えに帰依したご門徒の方、またはこれから門徒になられる方で、それぞれの地域、講社によって規約などがちがいますので、郵便番号、住所、氏名、職業、生年月日及び所属寺院などを本願寺参拝教化部講社までご連絡いただき、ご相談ください。 |
講員でなくても、講社の活動に参加することはできますか? |
本願寺の講社行事については全国講社連絡会に加盟されている講社の講員の方が対象になります。 |
講社を紹介してもらえますか? |
全国各地に、浄土真宗本願寺派の寺院を管轄しております教務所があります。 お住まい最寄りの教務所までお問い合わせいただくか、または、本願寺参拝教化部講社係までお問い合わせください。 |
講社を新しく設立することはできますか? |
講社を設立しようとするときは「講社に関する寺達」に基づき、講社の担当者就任予定者(一般寺院又は、非法人寺院の住職)が講則を作成し、所定の書類を添え、当該講社が所属する組の組長及び教区の教務所長並びに宗門の総局を経由して、内局に申請し、執行長の申達により、本願寺住職の承認を受け、講社設立を認可します。 |
全国講社連絡会、近畿講社連絡会について
全国講社連絡会とは何ですか? |
全国の講社及び講員相互の連絡提携と親睦を図り、講社に交付されたご消息の趣旨を体して、本願寺護持の意識を高揚し、それぞれの歴史と伝統を踏まえて、宗門興隆のため時代即応の講社活動を展開して、教法の弘通に資することを目的としています。 |
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全国講社連絡会に加盟するメリットはありますか? |
登録講社は本願寺の講社講員として各法要行事に参拝し、縁儀・庭儀・参列に参列することができ、講社が行うブロック研修会や大会に参加することができます。 |
全国講社連絡会に年会費はありますか? |
会費は、平均割と講員数に応じて数段階に区分して、毎年納めていただいています。 |
近畿講社連絡会とは何ですか? |
全国講社連絡会より以前に、近畿地区の講社(滋賀県・京都府・奈良県・大阪府・兵庫県・和歌山県)によって発足されました。 |